障害年金の申請について、ご自分でも問題なく申請できるケースもございます。

WEBで公開されている障害年金に関する情報には様々なものがあり、中には、これから障害年金を申請しようとしている方へ、必要以上に不安をあおるような内容が表示されていることもあります。

こういった状況の中で、インターネット等で障害年金について調べているうちに不安になってしまうこともあると思います。

自分で申請できるのか、それとも、専門家に任せた方がいいのか、迷ったときには下記を参考にしてみてください。

 

ご自分で請求できるケース

様々なケースがありますので一概には言えませんが、下記のいずれにも該当するようなケースでは、ご自分で請求できる可能性が高いと思われます。また、いずれかにあてはまらない場合でも、ご自分で調べたり、年金事務所にご相談いただいたりすることで、専門家の手を借りずに解決できることもございます。

① 初診日が明らかで、証明がとれる場合

社労士に依頼されるケースは、初診日が何年も前であったり、本人の記憶が定かでなかったり、病名が変わっていたりして、ご自分では初診日の証明ができないときも多いです。初診日が明らかで、その証明がとれる場合は、この部分で専門家の手を借りる必要はないと思われます。

② 数値や治療の事実をもって等級が認定される場合

障害の状態が診断書にきちんと反映されずに、不支給になってしまうケースも見受けられます。
等級は認定基準に定めてられているのですが、検査数値や治療の事実をもって等級が認定される傷病もあり、その場合はそのような心配はないでしょう。
(視力・聴力・人工透析・ペースメーカー装着などのケースです)

③ ご本人やご家族が、医療機関・役所などに出向き、書類を準備することができる場合

障害年金は手続きが煩雑なため、医療機関へ出向いたり、役所へ問い合わせたり、思っている以上に手間がかかります。体調がよくないご本人お一人ではなかなか書類の準備ができない方もおられますが、ご家族や支援者がいる場合は、社労士に依頼せず、請求されている方も多くいらっしゃいます。

 

専門家に依頼した方がいいケース

下記のケースの場合、専門家に相談すると解決の道が開ける可能性があります。
社労士に依頼すると報酬がかかりますので、メリットとデメリットもお考えの上でご検討いただくことをおすすめします。

①初診日がいつなのかがわからない
②初診日の証明がとれず、申請を断念している
③自分で申請ができない状態で、申請を頼める家族などもいない
④公的機関や専門家に相談したが、自分の認識と違う部分がある
⑤公的機関に相談したが、よくわからなかった
⑥自分の状態が障害年金の対象になるかわからない
⑦診断書の内容が自分の認識している状態と違っている

 

それでも迷ったときには・・・

① 最寄りの年金事務所か街角の年金相談センターに相談してみる。

まずは、無料で相談できる年金事務所などに相談されるといいと思います。
(区役所の国民年金課の受付では、必ずしも担当者が障害年金に詳しいというわけではありません。年金事務所か街角の年金相談センターにお問合せされた方がスムーズにお話しが進む可能性があります。)

② ①で不安がある場合は、他の年金事務所などにお問合せしてみる。

迷われる点や納得いかない部分が少しでもある場合は、他の年金事務所などにお問合せされてみてもいいと思います。
最初にご相談対応された担当者の認識が誤っているという可能性もあります。

③ ②で少しでも不安がある場合は、専門家に相談する。

それでも、気になる箇所が少しでもある場合は、障害年金に強い社会保険労務士にお問合せされてみてもいいと思います。提出された書類は記録に残りますし、一度決定した内容を覆すのは簡単ではないことの方が多いです。初回は無料で相談を受けている専門家もおりますし、無料でなくても、信頼できる社会保険労務士がおられましたらそちらにご相談されることをお勧め致します。

 

実際にご相談いただいたケース

  • 着手金無料と説明され、専門家に依頼したが、手数料や印刷費、諸経費などの名目での請求があり、信頼できなくなった。
  • 障害年金の申請を専門家に依頼したが不支給決定となり、納得できないため、審査請求も依頼したいと伝えたが、審査請求は受けていないと言われてしまって、どうしていいか分からない。
  • 社労士事務所にお問合せしてみたが、自分の傷病については経験がないからとあしらわれた。
  • 年金事務所でも、他の社労士事務所でも、障害基礎年金だと言われたが、自分では障害厚生年金だと思い、士業ウーマンのメンバーに依頼することになった。その結果、やはり自分の思っていた通り、障害厚生年金の受給が決定された。
  • 障害年金について社労士事務所に相談したが、話が通じなかった。
  • 自分の認識している状態とは違う内容の診断書を受け取り、このまま提出してしまって大丈夫なのか不安になった。
  • 専門家に依頼したが、自分の都合ばかりを優先して、なかなか申請手続きを進めてくれない。

etc…

 

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※有志により運営している士業ウーマンのメンバーと協力して作成したものです。