様々な立場から私自身が感じることをざっと棚卸ししてみました。

女性目線からだけでなく、男性・会社・社長・個人事業主にとっても、できるだけ負担のない制度や仕組みについて考えたいと思います。

勤務時代、顧問社労士として会社の味方でありつづける現在、女性事業主としての自分、それぞれの立場で書いてみましたが、ゆっくり考えればまだまだ出てくると思います。

 

両立するために考えている不安要素

  • こどもの体調不良などで会社を休まなくてはならない日がきたら、みんなに迷惑をかけてしまう。それなら、最初から、こどもがある程度大きくなるまで育児に専念しよう。
  • こどものお迎えコールがいつかかってくるかビクビクし続け、万一の時は、多くの人に頭を下げなければならない。遠慮・気疲れ・精神的な負担がかかりそう。
  • こどもにとって必要なとき、行事などもできるだけ自然なかたちで一緒にいてあげたいけど、急な残業や予定が入ってしまったら、こどもに寂しい思いをさせないか心配。
  • 妊娠や出産で長期間休まなくてはならなくなったら、その間、会社や職場のみんなに迷惑をかけてしまうから、長期の育休をとるのが申し訳ない。退職しないといけないのかな。

 

両立のために希望する環境

  • みんなが所定労働時間以内に仕事を切り上げる職場なら、業務効率に意欲がわくし、遠慮なく帰宅できる。
  • こどもの体調不良や行事のために有給休暇などを消化できる一律なルールがあれば、長期で働きたい。例えば、有休の消化を数日間必須とするようなルールが就業規則に盛り込まれていたら有難いな。
  • 妊娠や出産で長期間休まなくならなくなっても、信頼できる機関から派遣される代替社員の仕組みが普及していたら安心だし、期間限定だから復帰もしやすいんだけどな。

 

妊娠・出産・育児のために休業されて会社が困ること

  • 急に休まれると、お客様に迷惑をかけたり、他の社員に負担がかかって困る
  • 長期で休まれると、残された社員の業務負担が増え、社内不満が出る。
  • 新たに社員を雇入れて教育するための金銭的負担や、休業していた社員が復帰したときに、2人分の給料は払えない。せっかく仕事に慣れた社員に辞めてもらうわけにはいかないし・・・、うちでは育児休業の取得や職場復帰は厳しい。
  • 派遣会社から社員を派遣してもらうのは金銭的なハードルが高い。
  • 代替社員ってどうやって探すのだろう。手間がかかりそうだし、めんどうくさそう。
  • 妊娠の時期が数人重なると困る。

 

事業主からみた妊娠・出産・育児への不安要素

  • 産前産後の必要な期間だけ、サポートしてくれる代替社員又は補助社員がいると安心。起業や出産を制限しなくてすむ。
  • 信頼できる機関から派遣される心強い補助社員のサポートがあれば、起業後も仕事をセーブすることなく前向きに頑張れる。

 

こうやってみると、当たり前なことばかりなのですが、それぞれの立場がセーブ要因をかかえています。

プロとして責任感が強ければ強いほど、女性の社会進出を受け入れること、女性が働き続けることにブレーキがかかります。

最近、女性事業主さま自身がご出産されることが多く、また、スタッフさんのご懐妊報告をお知らせいただくことも多いのです。

みなさん、本当に真剣に考えながら工夫して、協力し合って乗りきっている様子が伺えます。自分のときと重ねながら、心から応援したい気持ちでいっぱいになります。

 

※この記事は、次回掲載予定の記事の参考にするために書きました。