以前より実務についての質問を社労士登録をされたかたからお伺いする機会が増えています。
特に開業3年以内の方が多い気がします。
実務については、次々に新しい対応を求められますし、
私も聞けるものなら手っ取り早く知りたいことだけ誰かが教えてくれればいいのにと思うこともあります。
でも、そんな人はどこにもおりません。
自分で苦労を重ねて経験するか、
その実務に詳しい方のセミナーを受講されるか、
みなさん工夫をして、時間やお金をかけて、知識・テクニック・さまざまなものを仕入れています。
勤務社労士のご経験がある方や、資格がなくても社労士事務所での実務経験がある方でも、多くの事務所では従業員には就業規則などのコンサルは任されていない方のほうが多いのではないでしょうか。
多くは、労働社会保険の手続きや給与計算業務などに限られているという感覚です。
助成金も改廃が激しいため、次々と新設のものをマスターしていく必要があります。もちろん、同じ厚生労働省の雇用調整助成金ですから、廃止されたとしても今までの経験は役に立ちますが。
(ただ、中には、全ての業務を担当制で任せるところもありますし、事務所によってスタイルも様々です。)
やっぱり、新しいことや実務上のテクニックを知りたければ、
それなりの料金を支払って、セミナーなどをたくさん受講されるのがいいと思います。
料金の安すぎるものは、練習で開催されていたり、何かしらの目的があり、それなりのもの多いです。
ある程度の料金を支払って受講するセミナーは、やはりその道のプロで、内容が濃いものが多いです。
せっかく同じ時間を消費するのであれば、一度でしっかり納得して身になる知識を持って帰る方が実は効率的だと考えています。
ただし、無料だったり、料金が低かったとしても、既に知っていて信頼できる方が講師をされるものであれば問題はないのと思います。
いづれにしても、先輩が時間やお金をかけて得たスキルや知識を、無料で教えてもらおうとかは思わないほうがいいです。
こればかりは、自分自身で時間とお金をかけて仕入れていくという意識が大切。
同じことに対しての質問でも、
自分でいろいろ調べた上での質問は内容も具体的なので、答える方も答えやすいのですが、
自分でたいして調べてもいないのに、そのまま丸投げのごとく聞いてくる質問は具体性がなくて何を知りたいのかよく分らなかったり、答える方も説明するのに大変。
これも同じことだと思います。
結局は、頼れるのは自分だけ。信じられるのは自分だけ。自分でやるしかない。責任は自分につきますから。
その上で、親しい先輩などを頼る分にはいいと思います。
但し、この場合も、聞いた話をうのみにしないで、ちゃんと根拠に基づいて納得してから消化してくださいね。